真理経営

経営にも段階がある
・経営にはレベルがあります。
・自分の思いをとにかく実現したいと思う経営は、自己満足の段階です。
・お客様の利便性を考えての経営は、顧客満足重視の段階です。
・お客様の満足を得、さらに従業員の満足を求める経営は、従業員満足重視の段階です。
・さらに、利害関係のあるお客様や従業員だけではなく、広く社会への貢献を目指している経営は、社会満足の段階です。
・自己満足、顧客満足、従業員満足、社会満足は、その影響範囲がだんだんと広がっています。
・創業時と比べて、企業規模が拡大した企業は、実際に、このような段階が見られます。
・この、企業に経営の段階があることを「経営の発展段階」と呼びます。
・この企業の経営の発展段階に応じた繁栄レベルが展開していると言ってもよいでしょう。

真理に根ざした経営
・私たちは、日々、幸福を追い求めて生きていると言ってもよいでしょう。
・すべての人が等しく、幸福を求めて生きています。
・別に誰に教えられるわけでもないのに、等しく持っているもの、それが幸福の追求です。
・私たちは、よいことがあると嬉しくなります。
・悪いことが起きると悲しくなります。
・こうした感情は、人種に限らず、地域に限らずすべて等しく魂の性質として埋め込まれているかのようです。
・このように、私たちが等しく幸福を求める性質を持っているということは、これは否定のしようのない真実です。
・したがって、私たちは生きていく中において、この幸福をいかにつかみ取るかということを
探求していると言ってもよいかもしれません。
・子供時代の学習を通じて、成長してからの仕事を通して、家庭を通して、
この世にあるあらゆるものを通して、私たちは幸福の探求をしているといってもよいでしょう。
・これがこの世の中の真実です。
・私たちが幸福を探求することは、この世の真実なのです。

・人々が等しく幸福になる探求をしているのですから、人々を幸福にしていこうとする努力は真理に適っています。
・企業の目的は、この真理と合致しているのです。
・従って、企業がその経営を通じ、人々を幸福にしようとする営みは真理の経営と言えます。
・そこで、真理に基づいた経営を行うことを「真理経営」と呼ぶことにします。


人の幸福を実現する経営
・では、真理経営とそれ以外の経営との違いは何でしょうか。
・それは、「人々を幸福にする」ということを明らかに謳っているかどうかの違いです。
・人々の幸福というのは、顧客はもちろんのこと、従業員や取引先、経営者、直接は関係がない社会の人々をも含むものでなければなりません。
・そのいずれかを犠牲にしての、ある一部の人々のみの幸福の追求は、本当の意味での幸福の追求となりません。
・あくまでも、顧客、従業員、取引先、経営者、直接の利害関係のないすべての人々の幸福をともに求めてこそ、真の幸福の追求となるのです。
・真理経営は、しくみやシステムのことではなく、経営のしかた、理念のことを言っているのです。
・この真理経営の実現を研究しています。